Keep

Almost Static

Keep

Almost Static

  • release date /
    2025-03-10
  • country /
    US
  • gerne /
    Alternative Rock, Dream Pop, Grunge, Post-Punk, Shoegaze,
Light
Dark
Soft
Heavy
Clear
Noisy
Slow
Fast
Pop
Extreme

ヴァージニア州リッチモンド出身のシューゲイズ・バンド、Keepの3rdアルバム。

2013年に結成。初期はNickとWesのデュオだったが、徐々にメンバーを増やし、現在は以下の4名となっている。

  • Wes Smithers(ギター・サンプリング)
  • Will Fennessey(ベース)
  • Levi Douthit(ギター・シンセ)
  • Nick Yetka(ドラム・ボーカル)

The CureやThe Smashing Pumpkins、Slowdiveからの影響を公言しているが、それだけでは留まらない幅広い音楽性を備えている。1stアルバムはThe CureやDIIV譲りのドリーミーなポストパンク系が多かったが、2nd以降ではさらに多彩さが開花。グランジ系のヘヴィな轟音を軸としながらも、#8 “Sodawater”では、ギターが煌めくドリームポップ、#11 “Hurt a Fly”ではエモ風のパワフルな疾走チューンも飛び出し、単純にシューゲイズに括れないプリズムのような輝きを見せてくれる。

しかし、決して方向性が散漫にはならず、Keepの真骨頂である哀愁美はアルバムを通して揺るがない。全編に渡り、エモーショナルなボーカルに美しいリードギターが絡み合い、深い哀愁を織り上げている。メロディアスな旋律と力強いギターリフの調和は、プロデューサー/エンジニアのZac Montez(Whirr・Cloakroom)の手腕の賜物でもあるだろう。昨今のヘヴィシューゲイズ/グランジゲイズと比較してもメロディアスで聴きやすいため、入門にも最適な作品だ

今年は4〜5月に同郷の盟友Turnoverとのツアーを完遂した後、7〜9月にサマーツアー(8月はLeaving Timeと共演)、10月末からはEU/UKツアー(Slow Crushと共演)がスタートするなど、休む暇もないほどライブ活動に精を出している。今後ますます注目を集めることは確実だろう。来日にも期待したい。