
Glixen
Quiet Pleasures
Glixen
Quiet Pleasures
- release date /2025-02-21
- country /US
- gerne /alternative-rock, grunge, dreampop, shoegaze
アリゾナ州フェニックスを拠点とするシューゲイズ・バンドGlixenの2nd EP。プロデューサーはMy Bloody ValentineやDIIVなどを手がけたSonny DiPerri。
Glixenは、2020年に結成して以来、SXSWをはじめとする多数のフェスティバルに出演し、2025年4月にはついにCoachellaのステージに立ったシューゲイズ界の超新星。現メンバーは、Aislinn Ritchie(Vo/Gt)、Esteban Santana(Gt)、Sonia Garcia(Ba)、Keire Johnson(Dr)の4人となっています。ちなみにバンド名の「Glixen」は、Lovesliescrushingの楽曲名が由来です。
砂嵐のようなノイズに、ダークで官能的なメロディを溶け込ませた重厚なサウンドが最大の特徴で、若手ながらMBVファンも唸らせる本格派のオーラを放っています。
本作は甘美さを残しつつ、さらにダークかつソリッドに深化。オープニングの #1 “shut me down” は、ドラムの連打と轟音ギターの壁で圧倒するインスト。ライブでラストを飾る定番曲となっています。日本のくゆるが好きな人にぶっ刺さること請け合いです。
イチオシは #4 “sick silent”。甘美なメロディとJesu級のヘヴィなノイズが渦巻くサウンドは、ゼクノヴァ砲さながらの破壊力。
近年のニューゲイズ勢がDeftonesやWhirrの影響下で独自進化を遂げている一方で、Glixenはその流れにMBVへの原点回帰のエッセンスを加えている印象を持ちました。新規のシューゲイズファンを原典へと導く「ジークアクス」的な循環を生み出してくれることを期待したいですね。
シューゲイズの新世代を担う存在として、Wispともども目が離せません。もし来日が実現したら、ぜひくゆると対バンしてほしいですね!
【Glixenメンバーの小ネタ集】
- Aislinn(Vo/Gt)
映画好きで、特にグレッグ・アラキ監督の『リビング・エンド』『ノーウェア』『スプレンダー/恋する3ピース』がお気に入り。1st EP収録の名曲 “Splendor” の由来にもなっている
好きなアニメは『NANA』『lain』『エルゴプラクシー』『ちょびっツ』『寄生獣』『チェンソーマン』など(妙に濃いラインアップに親近感……!) - Esteban(Gt)
元メタル畑の出身で、Godfleshがお気に入り
意外にもDead Can Danceも嗜むそう - Sonia(Ba)
2019年にベースを始めたばかりで、Glixenが初めてのバンド
好きなアニメは『鋼の錬金術師』 - Keire(Dr)
好きなアニメは『アフロサムライ』
インタビューで「日本に行ってみたい」と語っている