wednesday - if you feel everything

Wednesday

If You Feel Everything

Wednesday

If You Feel Everything

  • release date /
    2026-04-09
  • country /
    South Korea
  • gerne /
    Alternative Rock, Dream Pop, Indie Rock, Shoegaze
Light
Dark
Soft
Heavy
Clear
Noisy
Slow
Fast
Pop
Extreme

韓国・ソウルのシューゲイズ/オルタナティブロック・バンド、Wednesdayの1st EP。

ボーカル、ギター、ベース、ドラムによる4人組で2025年頃より始動。Slowdiveを連想させる深いリバーブをまとい、余白を活かした音像のシューゲイズを鳴らしている。

本作は、感情に圧倒されたときに経験する5つの状態を、海中を漂うクラゲの姿に重ねている。最も輝いていた瞬間から予期せぬ海流へ飲み込まれ、孤独や憂鬱へ沈み、やがて愛していた相手への感情が変化していく。カバーアートに描かれたもろく透明なクラゲの身体は、そんな不安定な感情のあり方を表している。

冒頭の#1 “Intro”は、ソナー音を思わせるSEにメロディアスなギターが重なり、最後は潮騒へと溶けていく幻想的なインストゥルメンタル。続く#2 “Last Dive”のイントロとアウトロにも海のSEが引き継がれ、感情の海へ潜っていく流れを生み出している。

#2 “Last Dive”は、一転して起伏のあるロックナンバーを披露。合間には浮遊感のあるパートも顔を出すが、愛情と関係の揺らぎを描いた歌詞や、苛立ちを滲ませるボーカルの存在感もあって、本作の中では「動」の側面が強い一曲となっている。

#3 “Aphotic”ではゆったりと浮遊する曲調から徐々にテンポと音圧を高め、激しくギターがせめぎ合うパートへ移行する。歌詞に滲む喪失や孤独もあいまって、感情の最深部へと到達する。シューゲイズにポストロックのダイナミズムが融合した本作のハイライト。

#4 “Desolate”はノイジーなギターと切なく歌い上げるボーカルの調和が光るシューゲイズ・ナンバー。中間部にリズムチェンジを織り込むことで、さりげない起伏を生み出している。

#5 “Daydream”は、温かく繊細な曲調が白昼夢のようなムードをもたらす。現実と幻想が溶け合う感覚の中で、虚無感に苛まれながらも「息ができる場所」を乞い願う心情を歌い上げる。明確な救済は描かれないまま、ほろ苦い余韻を残してEPを締めくくる。

Parannoul、Asian Glow、Meaningful Stoneなどを筆頭に活発化する韓国のシューゲイズ/インディー・シーン。その勢いを感じさせる新鋭として、Wednesdayの登場は注目に値する。SlowdiveやWispをはじめとする幽玄耽美なドリームポップ/シューゲイズを好むリスナーには、特にオススメだ。

なお、EP後に発表された“Fine”も本作のサウンドを引き継いだ秀作なので、ぜひあわせてチェックしてほしい。Wednesday 'Fine' Performance Video