fakelotus - helldrowning

Fakelotus

Helldrowning

Fakelotus

Helldrowning

  • release date /
    2026-02-22
  • country /
    Japan
  • gerne /
    Alternative Rock, Dream Pop, Grunge, New Wave, Post-Punk, Shoegaze
Light
Dark
Soft
Heavy
Clear
Noisy
Slow
Fast
Pop
Extreme

東京のシューゲイズ・バンド、Fakelotusの3rd EP。

Fakelotusは2020年8月、スズキヨカによるソロプロジェクトとして始動。2023年5月よりスズキヨカ(Gt&Vo)、るなしー(Ba&Vo)、小嶋和明(Gt)、あやちゃん(Dr)の四人編成でバンドとしての活動を開始した。ニューウェイヴ、グランジ、エモ、シューゲイズなど幅広い文脈から影響を吸収しながら、日本語詞ならではの叙情性を活かしたサウンドを展開している。

本作では“Hell”を冠するにふさわしく、サウンドはさらにヘヴィかつメランコリックに深化。“drowning”が示すように内省的な感性が全編を覆い、美しさの奥に滲む不穏さが、楽曲に深い陰影をもたらしている。

重厚なギターには海外のヘヴィシューゲイズの影響も感じられるが、日本語詞の叙情性を損なわないバランス感覚がFakelotus独自の魅力だ。プロダクションの向上とともにボーカルの表現力も大きく進化しており、とりわけ高音域の美しさが際立っている。壊れそうな感情をすくい上げるように、その歌声は轟音の中でも確かな存在感を放つ。

歌詞にも注目したい。#1 “Hasten a Flower Wilts”「何度でも巡っていくのか」という問いかけに象徴されるように、本作は輪廻をモチーフに、喪失や後悔、痛みを抱えながら螺旋のように巡り続ける感情が描かれる。また、#2 “Rinne”における「The exit you'll find out. / The exit she found out.」という対称的な反復や、#3 “Haunting the light yume”の「反転じゃない夢」といったフレーズに、テーマと呼応した言葉選びのセンスも光る。楽曲に馴染んできたころ、改めて歌詞と向き合ってみてほしい。行き場のないやるせなさを抱えた夜に、本作は静かに寄り添ってくれるだろう。ART-SCHOOL、The Novembers、syrup16g、Plastic Treeなど、メランコリックな日本語ロックに親しむリスナーにもぜひ注目してほしい。

2024年6月を最後にライブ活動は途絶えているが、新作リリースを機に再開が待たれる。今後の動向はFakelotusのXにてチェックを。