
SPC ECO
Hello
SPC ECO
Hello
- release date /2025-02-21
- country /UK
- gerne /Darkwave, Dream Pop, Electronic, Shoegaze, Trip Hop
UKのシューゲイズ/トリップホップ・デュオ、SPC ECOの18thアルバム。
元CurveのDean Garciaと娘のRose Berlinによるプロジェクトで、Roseがボーカル、Deanがベース・ドラム・ギター・キーボード・FX・プログラミングを担う。長年のコラボレーターであるJarek Leskiewiczもドローン・キーボード・スペースギター・FXで参加している。
ドリームポップ、シューゲイズ、トリップホップを横断するスタイルはこれまでと変わらないが、本作は2025年リリースの2作のうち、よりダークさにフォーカスしている。妖しくうねるベースと重心の低いビートが閉塞感を強調し、ボーカルは陰鬱かつ優美に表情を変えながら寄り添う。
前半は抑制的で浮遊感のあるサウンドが続くが、#4 “Hello”を起点に一気にダークさが増していく。ビートはさらに重くなり、息苦しさを覚えるほど不穏な空気が立ち込める。#9 “The Light Night”でピークを迎え、ドローン風の重く粘り気のあるギターが空間を支配し、暗闇に包まれるような感覚をもたらす。Helloからの流れをたどると、孤独と疑念が不安を加速させ、夜に陥りがちな心の螺旋を描いているようだ。そのダークさはディスコグラフィの中でもトップクラスといえる。同年リリースの『Trust What You Love』のメロウでドリーミーなサウンドと比べると、その差がよくわかる。
1958年生まれのDeanは、円熟期に入ってもなお創作意欲は衰えず、2026年1月には20thアルバムをリリースしている。今後の動向も注目したい。なお、リリースはBandcampのみのため注意。
