A24製作『テレビの中に入りたい』日本公開決定 ─ yeule、Jay Som、Drab Majesty、King Womanらの楽曲が彩るメランコリック・スリラー

A24製作の話題作『I Saw The TV Glow』(邦題:テレビの中に入りたい)の日本公開が9月26日㈮に決定。青春の苦悩や、現実と幻想の曖昧な境界を描くスリラーでありながら、音楽ファン必見の作品に仕上がっている。

サウンドトラックには、Phoebe Bridgersを迎えたSloppy Janeをはじめ、Snail MailAlex GCaroline PolachekFloristBartees Strangeら、インディー~オルタナティブ・シーンの実力派が集結。中でも注目は、シューゲイズ〜ドリームポップ系アーティストたちの存在だ。

まず、yeuleによるBroken Social Scene “Anthems For A Seventeen Year Old Girl”のアレンジは、ティーザー映像にも使われた幻想的な1曲。Jay Somによる“If I Could”は、軽やかな浮遊感が心地よいドリームポップ。Drab Majesty “Photograph”は、80年代風シンセときらめくギターがThe Cureを彷彿とさせるキャッチーなナンバーだ。

極めつけはKing Woman。Whirrの元ボーカル、Kris Esfandiari率いるドゥームゲイズ/ポストメタル・バンドで、重厚かつ妖艶な2曲を提供。Esfandiari本人もKing Womanとしてカメオ出演しており、劇中での演奏シーンも期待される。

また、劇中に登場する深夜番組「ピンク・オペーク」の名称が、Cocteau Twinsのコンピレーション『The Pink Opaque』からの引用である点も見逃せない。

映画館の大音量で名曲の数々を浴びる貴重な体験となりそうだ。映画ファンはもちろん、音楽ファンもぜひスクリーンへ。

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I Saw The TV Glowのレビュー